お仕事が立て込んでる、というより危険水域(……)なので短めに。
先日、シネマ歌舞伎の
「野田版 研辰の討たれ」(←PCからのみ閲覧可能…のはず)を観に行きました。
古典作品ではなく、外来語もバンバン飛び交う現代歌舞伎なのですが、大爆笑しながら観ました。
私の大好きな中村福助さんも相変わらずのノリの良さでトキメキ&爆笑の連続だったのですが、個人的に一番ツボに入って、おなか抱えて笑ったのは、片岡亀蔵さんによるからくり人形。もし生舞台でアレを拝見した日には笑い死にしそうです。
脚本も演出も本当に現代的で(迷彩模様の袴にまず爆笑)、歌舞伎をよく知らない人でもとっつきやすい内容なのですが、観客を笑わせるばかりではなく、要所要所でピリッと皮肉や諷刺がきいていて、見応え満点でした。
そして終盤、勘三郎さんの演じる研辰のことを紅葉にたとえているのにはかなりウルッときました。
咲いたら散る覚悟、それを知ってなお咲く桜の潔さを武士の本懐だとたとえる一方、散りたくねえ散りたくねえと言いながら散っていく紅葉への思いを語るくだり。
この作品、三年前に勘三郎さんの襲名披露公演のときの舞台を映画用に編集したものなのですが、生で観てみたかったなぁ……としみじみ。
ラストシーン、仇討ちを果たす兄弟(染五郎さん&勘太郎君)が舞台の左右の袖それぞれから飛び出す瞬間を自分の目で見たい!
あと、勘三郎さんによるアドリブのレパートリーをたしかめたいです。
とある場面でのアドリブ、レパートリーがひとつしかないというのなら、勘太郎君は連日、非常にプライベートな一件をお父様によって暴露されているということに(笑)
舞台のアドリブって面白いですよね〜。
今年の二月に博多座で花形歌舞伎を観たとき、夜の部で、七変化する妖怪を演じていた亀治郎さんに向かって、「やあやあ、そこに見えるはどこぞで見た顔、そう、武田信玄とよく似ておる!」「しかしいまは、薩摩の篤姫様の時代!」と言う台詞が入ってて、お客さん大ウケ。やんややんやの大喝采でした。
……って、あれ、ちっとも短くない日記のような気が??
うひぃ、仕事に戻ります!(駆け足ダッシュ)